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なぜRandomized Controlled Trialはエビデンスレベルが高いのか?
〜交絡因子とバイアスのコントロールについて〜

Evidence Based

  • 執筆者: 李光純
  • 2020/04/12
  • 記事区分:会員(医師)/無料

記事の長さ:4058文字

研究にはいろいろなタイプがあり、それぞれの研究デザインには特徴があります。エビデンスレベルの三角形は研究タイプごとの信頼性を表した物で、三角形の上の方に行くほど信頼性が高いとされています。
Randomized Controlled Trial(ランダム化比較試験)はエビデンスレベルが高いと見なされている研究のタイプですが、何をもってエビデンスレベルが高いとされているのでしょうか?
論文を評価するときに重要な指標、外的妥当性、External validity(またはGeneralizability) と 内的妥当性、Internal Validityという言葉に関して簡単に以前の記事で説明しました。信頼性の高い研究は外的妥当性が高く、内的妥当性も高い研究ということができます。サンプルから得られた結果が一般化できて、かつ、交絡因子やバイアスが適切にマネージメントされた研究です。そのことがエビデンスレベルの三角形にも現れていると言えます。本記事では、新型コロナウィルスの治療薬として注目されているアビガンの治療効果を検証する架空のRandomized Controlled Trial(ランダム化比較試験)を例に、なぜRCTがエビデンスレベル高いとされているのか?を、なるべくわかりやすく解説していきます。

エビデンスレベルの三角形

研究にはいろいろなタイプがあります。模型を使った研究、動物や細胞を使った実験、等の基礎研究、臨床研究では、コホート研究 に代表される観察研究、コントロールと実験群に投薬や治療を行い結果を比較する介入研究など、また、時間軸によって横断研究や、縦断研究という分類もあります。それぞれの研究デザインには特徴があり、長所や短所があります。エビデンスレベルの三角形は研究タイプによる

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