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ワインコラム④番外編(日本酒の魅力)

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  • 執筆者: AndoTomoya
  • 2022/08/25
  • 記事区分:非会員/無料

記事の長さ:1178文字

日本酒の魅力

 皆さんこんにちわ、リーズアカデミーお酒担当の安藤です。コロナ禍ももう3年、飲食店の時短営業や酒類の提供制限により、お家でお酒を飲まれるようになった方も多いのではないでしょうか?そんな中、今日は日本酒の魅力についてお話ししたいと思います。

 

昔の日本酒のイメージと改革、そして現在

皆さんは日本酒を飲みますか? 今、SNSでは日本酒女子やポン女会など、若い女性を中心に日本酒の投稿が増えています。

私の若い頃の日本酒のイメージは、親戚のおじさんが呑んでる、あの口の中が「かっー」となる酒、位のイメージしかありませんでした。そういうタイプの日本酒はあまり万人受けはしなかったためか、2000年代に入って焼酎の方が売り上げを伸ばしていました。皆さんのもよくご存知の芋焼酎の水割りやお湯割りなど、その頃はプレミアムな焼酎も多く発売されました。当時、多くの日本酒蔵は赤字経営で、全体の出荷数も減少する一方、酒蔵の数も減少の一途を辿っていました。しかし、2010年代に入って多くの酒蔵が代替わりし、日本酒は激変していきます。今まで日本酒造りは季節労働の杜氏(日本酒造りのリーダーの様な存在)がほとんどでしたが、蔵の担い手達は自らの手で(杜氏を雇わず)自分達の日本酒を造り始めました。これは経営的な問題と、その方が意思決定が早く、蔵の改革がスムーズに行えたからだと思います。

特に東京農業大学の卒業生は、卒業後そのまま蔵に戻り、新しい若い感性で日本酒を造り始めました。今までの様な安い酒を大量生産するのでなく、純米酒(アルコールを添加しない)や大吟醸酒(米を小さく精米して醸造する)など、酒蔵の個性で勝負する様になりました。また、その土地のみで取れた酒米や水を使い、伝統的醸造法を復活させ、蔵独自の自然酵母で醸した酒など日本中でその土地の風土を表現する素晴らしい品質の日本酒が造られています。日本酒全体のプロモーションとしても、中田英寿氏やEXILE橘ケンチ氏などがアンバサダーとなって、様々な場所で日本酒と焼酎を国酒としてPRしています。今では海外、特に中国、アメリカ、台湾などに多く輸出され、世界中の星付きレストランで日本酒がオンリストされ愛されるようになりました。

今現在は、若い生産者同士で定期的に評価しあったり、団体を作ってプロモーションしたりしてSNS等でも積極的に発信しています。酒質も以前の様な飲みにくいものではなく、低アルコール酒や発泡性を持たせたもの、苺や柚子のフレーバーのものなど様々な飲み手に受け入れられるものとなっています。また、日本酒は世界中のお酒の中でも温めて飲むことができる珍しい飲みものなんです。寒い季節ならおでんやお鍋にぬる燗の日本酒を合わせてみるのもオススメです。今までのイメージが覆されること間違いなしですので、皆さんも昨今の日本酒を飲んでみては如何でしょうか?

それでは酔い人生を!

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